調査道具

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かつて、地質調査三種の神器といえば、ハンマー、クリノメーター、ルーペでした。 これにならって落石調査三種の神器といえば、クリノコンパス、カメラ、スケールでしょうか。 落石調査七つ道具とあわせてご紹介します。 

落石調査三種の神器

クリノコンパス

地層面や節理面などの面構造や、岩壁のフェイス面、浮石の背面亀裂の方向(走向・傾斜)などを測定するもので、クリノメーターよりも機能の充実したクリノコンパスが便利で、最近ではプラスチック製かつ、オイルダンプ(磁針の入ったカプセルにオイルが封入)されたものが入手しやすくなっており、軽量・堅固・完全防水(しかもメンテナンスフリー)なだけでなく、オイルダンプなので測定が一瞬で済む点が、不自然な体勢での作業を余儀なくされることの多いロープアクセス調査作業には重宝しています。 
また下降しながらの簡易横断測量でも測線の水平方向や断面の傾斜方向の測定に不可欠です。 なお、落とさないように体に紐等で結び付けておくのは当然で、予備も携行したいですが、高価なので、SILVAコンパスのNO3(安価、入手容易)で代用するのも一案です。 

写真は通販で扱われているSILVA社製のクリノコンパスで、『Expedition 15 TDCL』を、使いやすく改造したものです。 

カメラ

調査対象となる浮石などの観察結果を撮影・記録する。 調査対象物に直接取り付いての、背面亀裂状況の細部や、岩盤状況全般の特徴を近接撮影するのはもちろん、浮石全体像(安定性、形状、サイズ等)も超広角撮影、また対岸からの遠景マンによる超望遠撮影もおこない、より精度の高い、わかりやすい調査結果の作成に活用します。 撮影時のコツとしては、必ずスケールになるもの(ものさし、ハンマー、赤白ポール、調査者自身)を写しこむと理解しやすい写真となります。 なお、予備機も携行したいものです。 

写真はRICHOのG600とG500。 防水・防泥なので雨の日の撮影も可能です。 

スケール

長さや距離を測定したり、撮影用スケールとして写真に写しこむのに不可欠な様々な大きさのスケールで、調査対象によって各種タイプ・サイズのものを携行します。 

クラックスケール

岩盤やコンクリートなどの開口亀裂の幅を測定したり、写真用スケールとして写しこむ小型のスケールで、岩壁登はん調査やロープアクセス調査で使いやすく、写真写りのよいものを工夫して自作することも多い。 なお、亀裂(クラック)の奥行きを測定するための針金状の形状記憶合金も重宝します。 

FRP製 赤白伸縮ポール

長さ2m程度の赤白ポールが岩壁登はん調査には重宝し、浮石などのサイズを測定したり、写真スケールとして写しこむのに欠かせないです。 FRP製で長さ 50cm程度に短くできる超軽量・コンパクトでいて堅牢な赤白ポールも市販されていて便利です。 この赤白ポールの先端に30cm程度の自在スケールを装 着した岩壁登はん調査専用のタイプも市販されており、岩壁面や急斜面にある浮石のサイズや背面亀裂状況などの写真に写しこむスケールとしてうまく工夫され ています。 

FRP製赤白伸縮ポールの先端にくるくると回転する写真撮影用の30㎝スケールをつけたものです。 落石・浮石・転石調査に必須です。 赤白伸縮ポールは宣真工業製。 

巻尺

下降しながらの簡易横断測量において測線上の距離を逐次測定し、クリノコンパスで逐次測定する斜面の勾配角度と合わせて、間縄測量の要領で横断図を作成するのに使用します。 具体的には、下降開始地点に巻尺の一端を固定し、ロープに沿わせる要領で順次繰り出しながら下降しつつ、距離を読み取ります。 精度的には、岩盤・岩壁・斜面状況の把握だけでなく、対策工法の設計にも充分なものが得られます。 

落石調査七つ道具

ロックハンマー

地質調査用のハンマー、もしくは軽量化をはかるならロッククライミング用のハンマーが使いやすい。 落とさないようにひも等で確保する。 落石を誘発しないように万全の注意を払って使用し、浮石を打撃する等の不用意な行為は要注意です。 

バインダー

携行する図面や野帳を保護し、またクリノコンパスによる走向・傾斜の測定時には、“走向板”としても使え、クリノコンパスを測定面に直接当てないことの多い岩壁登はん調査では重宝します。 使用するバインダーは汚れや水からまもるためにふたつ折れタイプのものがよく、図面等の表面が半透明のものが使いやすく、さらに、携行性をよくするために改造したものがよく使われている。 

市販のバインダーを野外調査用バインダーに改造したものです。 
図面や野帳を確実に挟み込んで保護できる上に、伸縮ワイヤーでつるせば両手が自由になる上に、引っ張れば手元に寄せられ、離せば勝手に戻ってくれます。 

ちなみに、図面には雨に濡れても書き込める粘着性防水マット(通称スタトレ)を事前に貼っておくべきです。 

ペン

シャープペンつきの5色ボールペンが定番です。 落とさないように工夫が必要で、予備も携行したいものです。 

高度計

アナログ式もお勧めですが、最近はデジタル式が手に入りやすいです。 岩壁登はん調査では一気に高度を下げる、あるいは上げることも多いので、追従性のよい高度計が使いやすく、SUUNT社のVECTORが人気のようです。 

写真はSUUNTO社製の高度計付き腕時計、『VECTOR』です。 
高度の急激な変化に、快適に追従します。 ロープアクセス調査では、通常の登山やロッククライミングと違い、急速な下降・登高を繰り返すので、高度精度はもちろんですが、追従性が機種選定のポイントになります。 

のこぎり

下降・登高の妨げになったり、撮影の邪魔になる木を伐採する際に使います。 注意点としては、伐採は最小限にとどめ、伐採した枝等は適切に処理することと、あらかじめ許可を取ることが大事です。 なお、チェーンソーを使うような伐採作業のケースでは、自分のロープを切る可能性があるので、ワイヤーロープを併用するなどして安全を確保します。 

カラースプレー

浮石等に整理番号などを直接明示する場合に使い、番号を写しこんだ浮石写真を撮影します。 注意点は、カラースプレーの使用の可否を事前に確認することと、色の選択にも留意する点です。 また、落とさないようにキャップも含めて紐等でうまく結んでおく必要があります。 

小型ライト

開口亀裂の内部状況を調べる際に使います。 

落石調査その他の道具

ポイズンリムーバー

岩壁登はん調査でよくある危険は”スズメバチ”で、下降途中にいきなり目の前に蜂の巣が出現しかねないので、可能性のある現場では、かなり慎重に作業をすすめ、ポイズンリムーバーの各自携行も怠れないです。 

ナビゲーション

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