【ライフライン】と経過措置と【2点確保】  〈改正安衛則解説〉

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    安全レポート(2018.8.1) ロープアクセス技術協会 中谷登代治

        【ライフライン】と経過措置と【2点確保】  〈改正安衛則解説〉

    改正安衛則において、ロープ高所作業においての【ライフライン】の使用が義務づけられました。 ここで注目できるのは、例外規定として、ある一定の条件を満たせば【ライフライン】を(当分の間?)使用しなくてもいい・・・との項目が『経過措置』として設けられたことです。

    正直、ほっとしました。 【ライフライン】が義務化されたら、ロープアクセス技術による橋梁点検などの調査・点検作業に重大な支障が出るからです。 【ライフライン】は単純な上下移動での有効な安全確保技術のひとつですが、調査・点検作業においては、上下左右、横・水平方向への複雑な移動を伴うので、【ライフライン】は必ずしも有効な安全確保技術ではなくなり、移動範囲も大きく制限されてしまいます。 『経過措置』は、まさにこの【ライフライン】の限界を理解したうえでの例外規定なのです。

    【ライフライン】を超える技術・・・ともいうべきものが、ロープアクセス技術(SORAT)です。 『経過措置』での規定は、まさしくロープアクセス技術(SORAT)での安全確保技術を念頭に置いたものと言えます。 つまり、ロープが2本あれば1本が切れても墜落しない・・・・のが【ライフライン】の考え方とすれば、『経過措置』としての(ロープを緊結する)支点が2点あれば1点が失われても墜落しない・・・・がロープアクセス技術(SORAT)の考え方で【2点確保】の大原則だからです。 ロープ切断を回避するためにリビレイやディビエーションを活用する点は、ロープアクセス技術(SORAT)そのものです。 単純な上下移動なら簡便な技術の【ライフライン】で済む。 複雑な移動を伴うなら高度な技術を要する【2点確保】。 例外規定としての『経過措置』の見識に感謝です。  

    ところで、ロープアクセス技術(SORAT)とはどんな技術なのでしょうか? 日本発、世界最新・最先端のロープアクセス技術。 1990年代後半に?きぃすとんが考案、以降現在も急速に発展中。 ロープアクセス技術協会(SORAT)が中心になって普及活動を進めています。 調査・点検・検査業務に活用することを前提に開発されたもので【2点確保】を安全確保の大原則としています。 おかげさまで当初から数えて28年間無事故の安全実績。 ちなみに欧米では【ライフライン】が安全確保の大原則と位置づけられ、欧州主体のロープアクセス技術(IRATA)、米国主体のロープアクセス技術(SPRAT)などが知られています。

    興味深いのは【ライフライン】と【2点確保】の違いは、適用される業種、職種の違いを反映している点です。 【ライフライン】は法面対策工事とかビルクリーニング作業に(今回の改正安衛則で義務づけられ)、欧米だと従来から通常の建設工事に、いずれも職人が利用する簡便な技術として適用されています。 一方、【2点確保】は調査・点検・検査業務において、技術者が利用する高度な技術として適用されています。 IRATAやSPRATは職人の技術、それに対してSORATは技術者の技術・・・と言われるゆえんです。 なお、欧米では技術者(エンジニア)自身がロープアクセスする発想はないそうです。 おもしろいですね。

    【2点確保】って、【ライフライン】の考え方を発展させたもの・・・と。皆さんはお気づきになられましたでしょうか?  次の機会に皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

    参考図(安衛則附図に加筆・修正)

        ディビエーション技術の例

         参考図―1 ディビエーション技術の例

        

        リビレイ技術の例

         参考図―2 リビレイ技術の例

      〈質問等は筆者までメールでお願いいたします〉
       Mail:keystone@rope-access.co.jp

社長

代表取締役 中谷 登代治(なかたに とよはる)代表取締役 中谷 登代治(なかたに とよはる)株式会社 きぃすとん株式会社 きぃすとん代表者
ご挨拶『お客様に大満足していただく』脱サラ独立した当時、わけもわからず突っ走っていた私に、ある方がこうアドバイスくださいました。 『言われたことをやっていてはダメだ』とも。 創業以来27年間、おかげさまで皆様にごひいきいただき、ロー...
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