ロープアクセス技術マニュアル【橋梁点検編】・・・はじめに・・・ 2019.1.25
株式会社 きぃすとん
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ロープアクセス技術マニュアル【橋梁点検編】・・・はじめに・・・ 2019.1.25
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ロープアクセス技術マニュアル【橋梁点検編】・・・はじめに・・・ 2019.1.25
はじめに。
洞くつ探検(1次元)にはじまり、岩壁調査(2次元)から橋梁点検(3次元)へと、加速しつつ急発展中のロープアクセス技術【SORAT】。 現時点でのロープアクセス技術を、橋梁点検をテーマにマニュアル化してみました。
橋梁点検は3D-SRTの独壇場
橋梁点検車や、はしご等の手段では近接できない高所・難所での橋梁点検は、3D-SRTの出番です。 3D-SRTとは、3次元的に上下左右前後へと自由自在に移動できるロープアクセス技術のことです。 (株)きぃすとんが開発し、ロープアクセス技術協会(SORAT、ソラット)と共に発展・普及を進めている技術・・・技術名称【SORAT】・・・も、そのひとつで、おそらく世界唯一かつ世界最先端です。
世界の主流は上下移動
ロープアクセス技術は世界的に普及が進んでいますが、その主流は原則として上下移動のみの、いわば1D-SRTです。 欧州の【IRATA】(アイラタ)や米国の【SPRAT】(スプラット)などのロープアクセス技術はすでにほぼ確立されており、建設現場においての作業員の移動手段として広く普及しています。 一方、日本においてロープアクセス技術【SORAT】は、作業員の単なる移動手段ではなく、調査・点検技術者が構造物や急崖の高所・難所にアクセスするための手段として開発され、日々発展中で、普及もすすんでいます。 技術者の技術【SORAT】、職人の技術【IRATA】と評されるゆえんです。
ロープは1本
1本のロープで、安全を完ぺきに確保するのが【SORAT】。 安全確保の完ぺきさは、創業以来28年間無事故の(株)きぃすとんの安全実績が、証明しています。 一方、ロープ1本だと安全確保が心もとないので、ロープをもう1本使うのが【IRATA】に代表される世界の主流です。 安全確保が完ぺきなロープ1本・・と・・・安全確保が心もとないロープが2本・・・・皆さんはどちらを選びますか? 答えは明らかですよね。 まさに、Single Rope Techniques、 略称SRTです。 とはいえ、ロープを2本使わざるを得ない理由もあるのです。
ロープを2本使う理由
1本のロープで、安全確保を完ぺきにできない事情があります。 作業員の安全意識や安全技術が十分とは言えないのが最大の理由でしょう。 一本切れても、もう一本あるから大丈夫・・との、見た目の安心感もあります。 管理責任的なこと等、忖度もあるかもしれないです。 このような理由で【IRATA】に代表される世界の主流がロープ2本を大前提としていますが、ロープ2本を使えるケースは単純な上下移動に限定されます。 これでは、橋梁点検には適用できないですよね。 では、【SORAT】はどうやって安全を確保しているのでしょうか?
【2点確保】の大原則
常に2点で確保する。 これにつきます。 これこそが【SORAT】の神髄なのです。 ロープを2本使う…の発想と、方向性は同じです。 たとえば、橋の裏側を鋼材伝いに水平方向に前進する(トラバース)をイメージしてください。 ロープアクセス技術者(ロープユーザー)は常に2か所の支点にアンカーを取り、自分の体を支えています。 万が一、片方の支点のアンカーでの支持が何らかの理由で失われたとしても、もう1点あるので墜落しないとの理屈です。 たとえば前進する場合、前方に支点を新たに設置しアンカーを取り、一時的に3点確保にしたうえで、後方の1点を解除することにより前進します。 この【2点確保】の大原則に加えて、さらに3原則、つまり➀ロープチェック、A動作確認、➂仮荷重テストを徹底し、リビレイ、ディビエーション等のロープ技術も安全確保に活用します。 安衛法のお墨付きです。
経過措置としてのお墨付き
厚労省の改正安衛法において、経過措置として、ロープアクセス技術【SORAT】が、安全な技術であるとのお墨付きをいただきました。 また、国交省作成の橋梁定期点検要領において、高所・難所での近接目視・直接観察の手段としてロープアクセス技術の活用が明記されました。 安全な技術であることは十分承知するだけでなく、インフラの維持管理には今後大いに活躍する技術なので、国として応援するので調査・点検や技術の普及にもっともっと頑張ってください・・・とのメッセージと理解しています。
ハイパーチーム【SORAT】の活躍
ロープアクセス技術【SORAT】のトップチームとして、?きぃすとんではロープアクセス技術による橋梁点検を専門とする30名以上で編成するチームが、高いモチベーションの下、技術を磨きあげ続けています。 彼らは厳しい適性検査と長期にわたる実地訓練を経て、ハイパーチーム【SORAT】の一員として迎えられた技術者たちで、日々、全国各地で大活躍しています。
速い・安い・巧い
ハイパーチーム【SORAT】に求められているもの、それは巧みなチームワークから生み出される高度な技術を、かっこよくひけらかすことではありません。 求められる仕事を、きっちりやりとげること。 そう・・・速い・安い・巧い・・・これに尽きるのではないでしょうか。 当マニュアルではスゴ腕を初公開! 【SORAT】の基本技術から最先端技術に至るまでを皆様に、垣間見ていただきます。