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『フリー百科事典 ウィキペディア 英語版』、「Single Rope Technique」の翻訳*1

SRT(Single Rope Technique:シングルロープテクニック)は、同じシングルロープを下降(descend)または 登高(ascend)するための技術である。 

SRTは、洞窟探検(Caving,Potholing)、ロッククライミング、ロープレスキュー、ロープアクセス、アーボリストによるツリークライミングに用いられている。 

発展の歴史

1930年代フランスでケイビングの人気が高まるに従い、アルプスのいくつかのクラブが、竪穴洞窟探検をアウトドアスポーツとして行った。 
第二次世界大戦の間、Pierre Chevalier, Fernand Petzl, Charles Petit-Didier らによって構成されたそのようなチームが、フランスのグルノーブル(Grenoble)に近いLa Dent de Crolles洞窟系を探検し、その洞窟は当時の世界最深 (-658m) となった。 

戦時下での機材の不足のため、Pierre Chevalierらは独自の機材を開発し、技術革新をリードすることになった。 
プルージックとmechanical rope-ascenders (Henri Brenotの "monkeys", Chevalier と Brenotによって1934年に洞窟ではじめて使われた)によるsingle rope techniqueの初めての使用は、La Dent de Crolles 洞窟系の探検に直接関与したものと思われる。 

アメリカのケイバーで"Vertical Bill"として知られるBill Cuddingtonは、1950年代後半にアメリカでsingle rope techniqueを発展させた。 

1958年に、二人のスイスのアルピニスト、Juesi と Marti は協力してJumar(ユマール)として知られる初のロープアッセンダーを作り出した。 

1968年にBruno Dressler は、金属機械製作工として働いていたPetzlにロープ登高器の製作を依頼した。 それは今日 Petzl Crollとして知られ、彼はJumar(ユマール)を竪穴洞窟探検の特異性にあわせることで開発した。 こうした開発の追求のなかで、Fernand Petzlは1970年代に小さなケイビング機材の製造会社Petzlを立ち上げた。 現在では、ケイビング、登山そして建設土木における高所安全いずれの 機材でも世界をリードしている。 ラペルラックの開発とメカニカルアセッションシステムの発展は、特に竪穴探検の実行と安全の伸展を助けた。 

登高(Ascent)

登高(prusiking or "jugging")のためにカムデバイス(ascenders, Jumar, Petzl Croll)が用いられる。 これらはロープ上で押し上げることができるが下向きの力が働いたときロックしユーザーの重さを保持することができるもので、こ れらはユーザーからはずすことなく簡単にロープから取り外せなくてはならない。 プルージック(Prusik)、バックマン(Bachmann)そしてクレ イムハイスト(Klemheist)といったノットは、クライミングやマウンテニアリングでは非常時にロープを登るために用いられるが、SRTでは主要な 登高方法ではなくなった。 登るのが遅く、氷や泥がその効果を大きく損なうからである。 

数多くの機材によるプルージックシステムが考案されたが、一般的なものをあげる。 

  • Sit-stand systems (also known as frog rig)
    一つのアッセンダーは胸の高さでシットハーネスに接続し、もう1つのアッセンダーは手で握り、足をかけるための長いロープの輪を取り付ける。 ロープ上を上 方に移動するには、フットループ付アッセンダーをロープ上方にすべらせた後、両足で同時に押して(ロープの輪に立ち上がり)、チェストアッセンダーをロー プ上方にすべらせ、次にしゃがんでチェストアッセンダーで保持されるという動きを繰り返す。 この動きがカエルのキックのように見える。 
  • Rope-walking systems
    一つ目のアッセンダーは一方の足に直接接続され、二つ目のアッセンダーはもう一方の足にロープを介して接続される。 ロープを登る動きは足で交互にステップを踏む動きである。 

一般に、ロープウォーキングテクニックはさえぎるものがない長いピッチ(区間)を登るのにとても効果的である一方で、狭苦しい通路、および浮石、滝、ロープの擦れといった危険を回避するためのリビレイを伴う複雑なロープのリギングには向いていない。 
シットースタンドシステムは、ヨーロッパでは普遍的に好まれている。 それは、ロープの擦れを避けるためにリギングをする環境と伝統のためであり、より軽いロープの使用を可能にしている。 

アメリカ東南部の多くのケイバーはロープウォーキングシステムを好む。 それは非常に長い複数のピッチを登るため、また伝統的にシンプルなロープのリ ギングを用いるためである。 ロープはピッチの上部でのみ支点が取られ、下る途中は岩と接触している。 これは時に、軽蔑的に Indestructible(破壊できない)Rope Techniqueといわれる。 

下降 Descent

下降(abseiling or rappeling)はスピードをコントロールするために、さまざまな形の摩擦抵抗ブレーキを用いる。 最も一般的に使われているのが Petzlのストップ(Stop) (self-locking) と ボビン(Bobbin)、そして rappel racksである。 安全なSRT、特に中間支点での複雑なリビレイを伴う下降では、ハーネスから取り外すことなくロープから外せる下降器が不可欠である。  現代のSRTでは専用の登高器・下降器を用い、伸びの少ない直径8-11mmのカーマントルロープが使われる。 その他の必須のアイテムは個人用SRTセッ ト、すなわちシットハーネスおよび、1つまたはそれ以上の、カラビナ付のセーフティーコード(カウズテイル)である。 カウズテイルは下降前に、セーフ ティーロープに一時的に確保を取ったり、中間支点の通過に使われる。 

 

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