法面登はん調査とは?

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法面登はん調査の利点は安全、そしてコストパフォーマンス
法面調査の専門技術者がロープアクセス技術を使って法面上を安全・自在に移動しながら近接目視・直接観察により調査を進めるので、在来のロープアクセス技術を使わない調査手法にくらべてはるかに安全・安価に精度のよい情報が迅速に得られます。 コア抜きなどの作業も足場が不要なので、どんな位置でも安全・容易に作業できます。 

法面登はん調査とは? 

調査専門技術者自身が、ロープアクセス技術を駆使して、吹付けモルタル等の法面対策工を施された法面上を安全・迅速・自在に移動することによって、発生している変状や崩壊兆候などの異常を近接目視・直接観察により的確に調査するもので、ロープアクセス調査の中でも代表的なものです。 

法面天端付近の樹木やアンカーに端部を固定したロープを操って安全・確実に降下しつつ、法面の変状を念入りに前面観察し、亀裂、背面空洞等の異状をもれなくとらえ、亀裂のセンス(開口、横ズレ、食い違い、オーバーラップ)浮石の形状・サイズ・不安定度や緩み岩盤の不安定状況などを観察・記載・写真撮影する作業を繰り返します。 

調査結果は法面展開図もしくは鳥かん図にとりまとめることが多く、要所ごとに断面図も作成し、理解しやすいように工夫します。 断面図は吹付けモルタルだけでなく背面地山の地質・岩盤状況も表現し、発生している緩み岩盤の状況や崩壊兆候なども表現します。 またチョーク書き込みが終わった法面の全景写真を展開図にあわせてフォトショップなどのソフトで補正し、縮尺も合わせれば、展開図での理解をさらに容易にできます。 

法面登はん調査の利点は、遠望調査などの間接手法と違って、はるかに高い精度で、間近に観察することによって正確に調査できる点にあります。 しかも安全・迅速で、何重にも安全策を施したロープで常に確保されているので墜落・転落事故の可能性は極めて低く、かつロープを巧みに操ることで迅速かつ自由自在の移動・アクセスが容易です。 20年超の実績と無事故記録で照明されている信頼性の高い調査手法です

調査手法

直接調査

近接目視・変状調査

法面に発生している変状を、専門技術者が近接目視により直接観察し、変状の発生原因や崩壊兆候の有無などを検討し、必要に応じて対策工の要否・工種も判断します。 専門技術者自身がロープアクセス技術を駆使し安全・迅速・自由自在に移動することによって、調査対象となる変状などを徹底的に調べることができます。 

まずは遠望により全体像を把握、調査のポイントを見きわめます。 法面の起伏のパターンは、地質構造、断層、法面掘削時の崩壊跡等の様々な岩盤状況を教えてくれます。 遠望で確認できる変状、崩壊兆候等の素因・誘因をあらかじめ推定し、調査を効果的に進めるための作戦をたてます。 作戦にしたがって、作業のポイント等を確認したあと実際に、測線沿いに下降し、振り子状に左右へも移動しながら変状等を確認・観察・記載していきます。 亀裂を確認すれば、開口幅、ズレ・食い違い・浮き上がり・ずりさがりなどの移動センス、背面空洞の有無・範囲・奥行きなどを観察、極太チョークで法面にデータを書き込んだ上で撮影し、この作業を繰り返していきます。 背面空洞の有無・範囲の確認・想定には打音調査も有効です。 

変状調査データや打音調査データは法面に極太チョークで直接書き込んだ上で、遠望ポイントに立って鮮明に撮影します。 書き込んだチョークは雨が降れば流れて消えます。 変状をチョークで書き込んだ法面を撮影した写真をイラストレーターなどのソフトを使って展開図のように補正して作成する法面展開写真は、ビジュアル的にも精度的にも好評です。 

亀裂などの変状をマニュアル的に単純に記載していくだけでなく、変状を総合的に解析し、単なる施工時の不具合なのか、局所的な剥離なのか、風化の進行による緩みなのか、法面掘削時に誘発された緩みの進行なのか、あらたな部分的な崩壊兆候なのか、さらには法面全体をも取り込んだ大規模崩壊の深刻な前兆現象なのか、総合的に判断することになります。 

調査結果は、データを整理・分析したうえで、鳥かん図もしくは展開図上にビジュアル的にわかりやすく、かつ正確・詳細に記載します。 展開図と縮尺を合わせた法面展開写真も調査結果を理解するのに有効なので作成したいです。 さらに理解を助けるために、要所ごとに断面図を作成します。 作成する断面の位置は機械的に決めるよりは、調査のポイントとなる重要箇所を重点的に選定します。 また、断面図には背面の地山の岩盤状況も必ず書き込むようにすると、発生している変状が単なる吹付けの剥離にすぎないのか、あるいは崩壊兆候なのか等がリアルに表現できます。 写真は生データとして位置づけられ、亀裂状況などをリアルに写しこんだものなどをわかりやすく写真集に整理します。 撮影地点は鳥瞰図等に記載しておきます。 

打音調査

ハンマーで吹付け表面を強く打撃し、打撃音等から背面空洞の有無を推定します。 打音異常が必ずし背面空洞の存在を示しているわけではないので、吹付けモルタルの亀裂などの変状観察などと合わせて背面空洞の有無を判断し、分布範囲も特定します。 打音異常が認められても空洞が存在しないケースも多く、吹付けモルタルが2層構造になっている場合などに背面空洞が無くても打音異常が認められることがあります。 逆に、背面空洞があるにもかかわらず、吹付け厚さが20cm以上あるなどの理由で打音異常がまったく認められないケースも多いです。 打音箇所として1mピッチのグリッドを想定してその交点を打音するなどのケースもありますが、望ましいのはこまめに打音を確認し、とくに亀裂などの変状箇所周辺では密に打音し、打音異常が認められたらその分布範囲をおさえ、極太チョークで吹付け表面にその範囲を明示し、記録・撮影します。 空洞が発生した原因も。 

コア抜き

法面の任意の位置において孔径66mmから100mm程度、長さ200mm程度のコア抜きを行い、背面空洞の有無・奥行き、地山の岩盤状況、吹付けモルタルの厚さ等を専門技術者が観察・記載・撮影します。 取り出したコアと、孔壁・孔底は清水でよく洗浄し、孔奥に残った洗浄水は綺麗にふき取ります。 孔内の撮影は注意深くおこない、照明やピントを工夫し、写り具合はそのつど確認するようにします。 観察が終われば無収縮モルタルで埋め戻し、原状回復します。 
背面空洞の観察では、奥行きを計測するとともに、側方への拡がりを目視やコンベックス(巻尺)で探ることも大事です。 よくあるケースですが、背面空洞がかならずしも吹付けと地山との境界にあるとは限らず、数cmから10数cm奥の地山の中に発生していることもしばしばなので、見逃さないようにしたいです。 また、背面空洞と誤認しがちなのがコア抜き時の“落盤”で、奥行きのわりには側方への連続がほとんど無いときには疑ってみるべきです。 

孔奥地山の岩盤状況の観察では、岩種、地質構造、風化・変質の程度などを目視観察します。 法面掘削施工時には硬質な岩盤であったものが、年月を経てボロボロに風化し表面が土砂上になり吹付け背面で下方にずり落ち、一部は水抜き孔から流出し、小段や法尻近くでは吹きつけに盤膨れを生じさせているケースも多いです。 ときには岩盤でない砂礫層とか崖錘とか土壌が分布している場合すらあります。 コアとして採取できた岩盤も貴重な資料で、必要に応じて持ち帰り、室内分析もできます。 上下方向をコアに記入することをわすれないように。 

内視鏡観察

ファイバースコープなどの内視鏡を、ドリルで削孔した小孔径(20mm程度)の孔にさしこみ、コア抜きと同様に、背面空洞の有無・奥行き、地山の岩盤状況、吹付けモルタルの厚さ等を専門技術者が観察・記載します。 コア抜きよりもはるかに手軽・迅速に作業できる点がメリットで、画質は劣るもののなんとか現場で実用的に使える安価な内視鏡が販売され始めたので、実施例が増えています。 難点は、内視鏡の画質が劣る点で、専門技術者による観察作業だけでなく、削孔時の手ごたえ、繰り粉の状態なども参考にします。 写真撮影はできますが画質は劣ります。 ちなみに画質のよい高性能の内視鏡は工業用や医療用に普及していますが高価かつ繊細で、現場での使用には向かないです。 

法面ボーリング

小型のボーリングマシンを使って、仮設足場なしで、もしくは簡単なつり足場だけで、法面の任意の位置でボーリングをします。 仮設足場を使わないので作業が早く、かつどんな位置でもボーリングができ、しかも作業員はロープアクセス技術を使って安全・確実に作業を進めることができます。 孔径は66mm程度で、深度は50cmから200cm程度が多く、10数m以上も可能です。 

物理探査

弾性波探査の実施例が多く、電気探査も稀に実施されています。 ロープアクセス技術をつかうのでオーバーハングや垂直法面などの難所でも測線の展開・受振器の設置、起振などを安全・迅速にすすめることができます。 

間接調査

遠望目視

法面状況を大局的に捉えることができ、近接目視調査の準備段階では欠かせない作業です。 細部までは把握できず、植生や凹凸部などで障害物によりさえぎられて見通せない箇所もあり、そのような箇所こそ変状が集中することも多いので、遠望目視だけで全体を把握できたと考えるのは無理があります。 

熱赤外線影像法

法面形状が均一で、かつ日照条件も良好な場合には、背面空洞や背面の地下水状況をうまく反映したデータが得られるケースがあるようです。 

法面調査手順

予備調査

遠望目視により全容を把握し、最適の調査計画を立案。 吹付け表面の起伏パターンから地質構造・断層などの岩盤状況や、法面掘削時の崩壊履歴などが読み取れ、遠望できる変状等とあわせ、的確な調査計画をめざします。 

本調査

変状調査(打音調査を含む)の実施。 ロープアクセス技術を使えば全面の調査が安全・確実

追加調査

コア抜き調査の実施。 目的は、本調査により推定された背面空洞箇所の状況確認等。 本調査に引き続いて/あるいは並行して実施する例も多く、コスト的にもその分、本調査に回せるのでメリットが大きい。 

成果品の作成

法面鳥かん図もしくは法面展開図上に調査データを網羅します。 断面図は吹付け背面の地山岩盤状況や変状の原因などをリアルに表現します。 生データとして写真集も作成。 

ナビゲーション

関連情報

画像集

成果品☆のり面・法面
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成果品☆制作現場
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法面・のり面・擁壁
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コア抜き
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コア抜き&ボーリング
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