橋梁点検

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利点

ロープアクセス技術による橋梁点検の利点は安全・迅速そしてコストパフォーマンス。 さらには・・・・

安全です。 採用しているロープアクセス技術は墜落ゼロ! 墜落の可能性はほぼ皆無です。 もちろん創業以来、無事故です。 

迅速です。 足場仮設・撤去、点検車両の手配、交通規制等が不要です。 とくに交通規制に伴う関係機関との協議が不要な点はメリット大です。 

経済的です。 仮設足場、点検車両等が不要で、かつ迅速・短期間で済みます。 

さらにそれらにもまして最大の利点は、いかなる難所・高所にも安全・迅速・確実にとりつき、近接目視・直接観察を対象物にじかに触れる距離でおこなえる点にあります。 

経済比較例

橋梁点検に掛かる費用を工法別の一覧表にしてみました。 

積算比較の結果、上・下部工ともに高所作業車による点検が安価となり、仮設足場設置による点検が最も高価となりました。 ロープアクセス技術による点検は高所作業車に次いで(下部工点検に関しては偶然にも同額)経済的であるという結果です。 作業手間相応の結果になっているようです。 

ところで、点検手法の選定において経済比較はあくまでひとつの要素にすぎず、必ずしも安ければいいわけではなく、現場状況や点検の種類によって各手法にメリット、デメリットがあります。 例えば、河川内に建つ橋脚では高所作業車の使用は不可能であり、いくら安いと言っても使用できません。 また、緊急点検の場合には手配に時間の掛かる橋梁点検車の使用は非現実的です。 このように現場状況等の制約が多ければ多いほど、点検手法選定における経済性の重要性は少なくなります。 とはいえ、安いほうがいいにはちがいないです。 

そこでいま、画期的!!として注目されているのがロープアクセス技術をつかった橋梁点検です。 ロープアクセス技術を駆使し身一つで点検対象に近接するため、制約条件はほぼありません。 近隣交通への影響がないため車線規制の必要はなく、したがって何かと面倒な関係機関との協議も不要です。 特別な点検機器も不要なため、即現場調査に乗り込めます。 山間部の橋梁点検によくある、点検車を使用するために橋梁周りの森林を伐採するような手間もありません。 しかも、高所作業車に次いで安価です。 

点検手法

橋梁点検実績豊富な専門技術者チームが担当します。 
チーム編成は、通常ひとチーム3名で、うちロープ作業で実際の点検を担当する点検技術者(通称クライマー)が2名、遠景マン(支援要員)が1名で、現場条件、点検内容等に合わせて、臨機応変・適材適所の人員配置を工夫します。 
チームを統括するのは隊長(チームリーダー)で、クライマー、もしくは遠景マンを兼務し、作業すべてを指揮します。 クライマーは、橋梁調査に関する十分な経験を有し、各自、個別に調査作業をすすめます。 遠景マンは遠景写真を撮るだけでなく、点検が円滑に進むように目を配る重要な役目を担います。 

作業手順

・現地への乗り込み

前日乗り込み、下見。 もしくは当日早朝発。 
移動手段は、車両(ひとチーム1台)、もしくは公共交通機関(20~30kg/人)

・下見

30分程度。 遠望目視により橋梁の全体像を把握します。 必要に応じて点検作業用のスケッチを作成します。 あらかじめ作業用展開図を作成することも多いです。 
隊長(チームリーダー)は調査上のポイントを見極め、作業が効果的かつ効率的に進むように作戦をたてます。 

・打ち合わせ

30分程度。 点検の目的を再確認し、全員の意思統一をはかります。 
まずは安全確保で、作業範囲の上・下方への部外者の侵入防止、通行規制などを確認します。 
点検作業については、作業分担、手順等を確認します。 
最後に無線機の作動チェックを各自でおこないます。 

・作業開始

遠景マン(支援要員)は、橋梁全体を見渡せる場所に遠景撮影機材を持ち込み、陣取ります。 
カメラは通常、超望遠(800mm程度)、望遠(400mm程度)、標準、の3セットを配置します。 
クライミング調査員はロープアクセス装備と点検器材を装着(20分程度)したうえで、所定の長さのロープを携行し、各自の担当する点検個所に移動します。 

・支点設置

下降位置に到着次第、支点となる高欄・車両防護柵等に、仮荷重テストの上、ロープを結束します。 
つぎにロープに下降器をセットし、仮荷重テストで装備や支点が安全にセットされていることを最終確認します。 

・下降開始

ロープに体重を預け、後ろ向きに、慎重に下降開始します。 この際、地覆にロープが直接こすれないよう、ロープガードを使ってロープを保護します。 また、ディビエーションやリビレイなどのロープ技術を駆使し、何重もの安全策を講じます。 

・点検作業

下部工点検の場合、橋台・橋脚の橋座に取り付き、セルフビレイ(自己確保)を行いながら橋座面、支承、桁端部の点検を行います。 セルフビレイが取れない場合はボルトトラバースを行い任意の箇所に近接します。 また、橋座に支点がとれない場合にはドリルを使ってボルトアンカーを設置することもあります。 
上部工点検の場合は、ボルトトラバースによる移動を行い、任意の箇所へ近接します。 RC桁やPC桁のように支点が取れない桁に関しては、桁にアンカーを設けた上でボルトトラバースを行います。 
任意の点検箇所に近接した後は、クライマーの両手はフリーとなるため、高所作業車等を利用する場合と同等の、両手を使った調査が可能です。 

・作業終了

ロープに登高システムをセットし、登り返して橋面に復帰します。 このとき、設置したアンカーは確実に撤去し、コンクリートボンドによる復旧をおこないます。 

点検のコツ

(橋梁のプロフィールをチェック)
点検する橋梁の形式、規模、架橋年、補修履歴、前回調査結果を事前にチェック。  構造上の特性(弱点)を明確にすることでメリハリの利いた点検をおこないます。 

(前回調査結果の取り扱い、要注意!)
前回の調査結果は必ずチェックします。  既存ひびわれの進行や新規漏水など、損傷の経過観察は点検の必須です。  が、前回調査結果に支配されると、新規変状を見逃したり、損傷程度を甘く見てしまったりということがあります。 
頭の片隅に置いておく程度が良いです。 

(水の出所)
水は橋梁にとって大敵です。  床版からの透水、伸縮装置からの浸水等々。  水の出所を探ると損傷が見えてきます。 

(橋面では振動、異音に敏感に)
橋梁が大きく揺れる。  車両通行時に異音がする。  これは橋梁の構造上の問題に起因する可能性が大です。 主桁、床版の体力不足など、主部材の重大損傷が原因かも知れません。 

(周囲に目を光らせる)
橋台・橋脚まわりの擁壁や水路、盛土の変状に要注意。  下部工や伸縮装置、支承の損傷に関連した変状が多く見られます。  損傷原因特定のヒントが隠されていることもあります。 

(余談ですけど) ロープアクセス技術がウマクて、橋梁の難所・高所を自由自在に移動できることと、橋梁点検がウマイこととは別なんです。  橋は橋屋におまかせください!

成果品のとりまとめ

点検結果は種別(定期点検、緊急点検、第三者被害etc)に応じてとりまとめ、必要な場合には「橋梁定期点検要領(案)」(国土交通省)に則った損傷評価を行います。 
また、損傷図に点検結果をわかりやすく網羅・図示します。 

橋梁点検のQ&A

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